中国汽車工業協会は10月11日、中国における9月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は193万5800台。前年同月比は19.7%増と、7か月連続で前年実績を上回った。このうち、乗用車は21.1%増の159万3500台と、7か月連続の前年実績超え。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売が落ち込んだ。今年9月は、その反動増で大幅な伸び。
日産自動車は11万7100台を売り上げ、前年同月比83.4%増と、3か月連続で前年実績を上回った。SUV人気を受けて、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)の販売が好調。
ホンダは7万3990台を売り上げ、前年同月比は118.1%増と4か月ぶりに前年実績を上回った。新型『アコード』や中国専用セダンの『クライダー』投入の効果が出た。
トヨタは7万2100台を販売し、前年同月比は63.5%増と、3か月ぶりの前年実績超え。8月末にモデルチェンジを受けた新型『RAV4』が人気を集めている。
中国の2013年1‐9月累計新車販売台数は、1588万3400台。中国の2012年新車販売は、前年比4.3%増の1930万6400台。米国を上回り、4年連続で世界一だった。