フランスの名門ブランドで、現在はルノー傘下のアルピーヌが、2013年シーズンの欧州ルマンシリーズに投入したレーシングカー、アルピーヌ『A450』。同車が初参戦で、今年の欧州ルマンシリーズを制した。
これは9月28日、フランスのポールリカールで行われた欧州ルマンシリーズ最終戦での出来事。アルピーヌ450が4位に入り、今季の欧州ルマンシリーズのタイトルを手にしている。
アルピーヌ450は、アルピーヌの伝統に合わせたネーミング。A450の車名は、1970年代に活躍したアルピーヌのレーシングカー、『A441』、『A442』、『A443』を連想させるものとした。
アルピーヌA450は、日産製の「VK45」型をベースにしたV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。このユニットは、2008-2009年シーズンのSUPER GTで、日産『GT-R』にも積まれたエンジンだ。アルピーヌA450の場合、最大出力500psを発生。車両重量は900kgに抑えられ、最高速330km/hの性能を発揮する。
このアルピーヌA450が初参戦で、今年の欧州ルマンシリーズに優勝。アルピーヌブランドのトップ、Bernard Ollivier氏は、「このタイトルは今シーズンの大きな成果。最初のステップになるだろう」とコメント。
アルピーヌ社は1956年、フランスに設立。当初はルノー車を改造してモータースポーツに参戦していた。1962年に発表したアルピーヌ『A110』がラリーで大活躍し、アルピーヌの名は一躍有名に。1973年にはルノーの傘下に入り、現在は「ルノースポール」各車を生産している。