フォルクスワーゲンが主催するエコドライブの世界大会「シンク・ブルー・ワールド・チャンピオンシップ」が開催され、ドイツチームが2連覇を達成した。
大会は、ベルリンからウォルフスブルグとワイマールを経由して、フランクフルト・アム・マインに向かう全長592kmのコースを舞台に行われ、世界17カ国の代表チームが、乗員3人+ウエイトで294.4kgに重量調整された「ゴルフTDIブルーモーション」を使って競った。
3日間に渡って行われた大会を制したのは、平均燃費28.7km/リットル(3.48リットル/100km)を達成したドイツチームのフォルカー・ミュラー・テニッセン氏で、ドイツ代表が昨年に続いて2連覇となった。2位はカナリア諸島チームで平均燃費が27.5km/リットル、3位がロシアチームで27.2km/リットルだった。
日本代表として参加した田島実氏は、競技車両が日本未導入モデルであったこともあって平均燃費は25.9km/リットルと、17カ国中8位の結果となった。
大会では、単純な燃費を競うだけでなく、環境についてクイズ形式の質問に回答したり、地元の材料を使ってその土地の料理を調理したり、再生可能エネルギー工場の模型を造ったりと、さまざまな知識と技術を鍛える必要がある。
また、大会参加者は、世界最高の効率を発揮するモデル「フォルクスワーゲンXL1」と、VW初の量産電気自動車となる「New e-up!」に試乗した。
VWのサイモン・トーマスVWブランドマーケティング・ディレクターは「3回目を迎えたエコドライブ世界大会は、参加国がほぼ2倍になり、世界各地で数千人もの人たちがエコドライブに挑戦した。この大会は、よりインテリジェントな走行スタイルを取り入れることによって燃料消費量を減らすことに人々の関心を向け、それに貢献していくという『Think Blue.』のコンセプトを完ぺきに具体化するもの」と述べた。