米国の自動車最大手、GMの欧州部門のオペルは9月9日、プラグインハイブリッド車(PHV)の『アンペラ』の価格を、大幅に引き下げると発表した。
アンペラは2009年3月、ジュネーブモーターショー09で初公開。GMのシボレー『ボルト』とメカニズムを共用するプラグインハイブリッド車だ。アンペラはボルトの車体をベースに、斬新なフロントマスクを採用。ヘッドランプとフォグランプがブーメラン状の一体デザインとなっているのが特徴。
モーターは最大出力150ps、最大トルク37.7kgmを発生。二次電池は蓄電容量16kWhのリチウムイオンバッテリーで、モーター単独の走行距離は最大64kmだ。バッテリー残量が少なくなると、充電専用の1.4リットル直列4気筒エンジンが始動。ジェネレーターを回し、モーターへ電力を供給するとともに、バッテリーの充電を行う。これにより、最大航続距離は500km以上まで伸びる。
アンペラは0-100km/h加速約9秒、最高速161km/hの性能。外部電源からの充電にも対応しており、充電時間は120Vコンセントで約8時間、240Vコンセントで約3時間。
今回、オペルは、アンペラの価格の大幅引き下げを実施。新しいベース価格は、3万8300ユーロ(約507万円)に設定された。従来比で、7600ユーロ(約100万円)ものプライスダウンとなる。
オペルのカール-トーマス・ネウマンCEOは、「アンペラは欧州メーカー初の市販電動化車両。新価格は、オペルの持続できるモビリティ実現に向けた取り組みの表れ」とコメントしている。