【メルセデスベンツ CLA 180 試乗】立てば芍薬、座れば牡丹、走りのギャップに惚れそう…岩貞るみこ

試乗記 輸入車

メルセデスベンツ CLA 180
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なめらかな流線型への思慕は、女性の方が強いと思う。「強い・速い・大きい」という男性がクルマに必要とする三要素を背負い続けるメルセデスにおいて、『CLA』の登場は拍手喝采以外のなにものでもないだろう。

サイズがいい。顔立ちが端整。横顔はなめらかで、後姿はつやっぽい。立てば芍薬、座れば牡丹…という、美人をほめそやす粋なセリフを思いおこさずにいられない。どっから見ても、ハートをぐいぐい押してくる。

ところが一歩、走り出すとそのしなやかな印象は一変する。がっしりと重めのパワステ。アクセルペダルを踏むとエキゾーストノートが車内に響く。そしてその加速も、ちょい踏みでがっと前にでる軽々しいものとは一線を画し、自分の意思を伴って踏み込まないと前へ進まない重厚さが宿る。なんだ、この二面性は。この男臭さは。そしてそのギャップにまた惚れそうになるのである。

惜しむらくは、デザイン優先で後部座席が狭いこと。ここにケチをつけるのは野暮だと知りつつ、でもレポートとあれば触れないわけにはいくまい。身長170cmの私だとアタマがつく。足元は広いので腰をずらせばいいのだが、それだとシートベルトが腹に食い込みそうだし。『Aクラス』のハッチバックに比べると、出っ張っている分、トランクスペースは明らかに広い。でも、後部座席に大人を乗せる頻度が高いと、ためらいは隠せない。

おひとりさまで自立し、粋な飲食店やロングドライブも、さらりとひとりで行ける、そんな女性にはぜひとも勧めたい。個人的に食指が動かないのは、単に私が、大人で小粋な女性になりきれていないだけだと思います。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★


岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。
《岩貞るみこ》

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