気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年8月14日付
●トヨタ、環境省も被害「見ると感染」サイト急増、改ざん2500件個人情報流出恐れ (読売・1面)
●「経団連会長若返り必要」奥田元会長らから注文、米倉氏後任選び本格化 (読売・9面)
●機械受注額6.8%増、4~6月「リーマン前」回復(産経・9面)
●時速1220キロ チューブ列車 米テスラ創業者構想 (東京・2面)
●ベンツ仏で販売禁止、エアコン従来ガスに規制、EU、環境保全へ切り替え、日本では使用容認 (東京・7面)
●課長級から勤務柔軟に、政府方針、時間規制に特例、トヨタや三菱重に打診(日経・1面)
●事業会社、金融で稼ぐ、日産、車ローン大幅増益(日経・3面)
●景気点描 ロールス・ロイスもう一台、株高、輸入車へ乗り換え(日経・3面)
ひとくちコメント
インターネットでのウイルスの感染の被害が後を絶たないが、新たな巧妙な手口として、これまで「安全」と思われてきた官公庁や企業のウェブサイトを見ただけでウイルスに感染するケースが急増しているという。きょうの読売が1面トップで報じている。
記事によると、閲覧者を自動的に別のサイトに誘導するよう改ざんされており、7月末までの4か月間に確認された改ざんサイトは2500件以上に上っているそうだ。
これまでのウイルス感染は閲覧者を不正サイトに誘導し、ウイルスに感染させるタイプだったが、新たな手口では閲覧者のパソコン画面には誘導先サイトが表示されない細工がされ、気付きにくいという。
被害にあったサイトの中にはトヨタ自動車の「ニュースコンテンツ」も含まれており、6月5日に改ざんされ、5日後に外部から指摘を受けたものの、原因を特定できず、サイトを停止したのは14日になってからだったという。
調査の結果、閲覧者が別サイトに誘導され、遠隔操作型ウイルスに感染させられる仕組みだったことが判明したそうで、この間の閲覧者は約7万8000人に上るという。
これまではアダルトサイトなどでの怪しい動画のダウンロードでの被害なら、感染者も「思い当たる行為」として気づくが、「今回のように利用者に“過失”がなくても感染するケースが増えている」と読売が指摘するように、利用者側だけのウイルス対策では限界があるようだ。