ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは8月9日、欧州向けの『Eクラス』に天然ガス車を設定すると発表した。
すでに欧州仕様の『Bクラス』に、天然ガス車の『B200ナチュラルガスドライブ』を用意するメルセデスベンツ。最新の改良新型Eクラスにも、この「ナチュラルガスドライブ」を拡大展開する。
Eクラスの天然ガス車は、『E200ナチュラルガスドライブ』を名乗る。直噴の直列4気筒ガソリンエンジンは、最大出力156ps、最大トルク27.5kgmを発生。これに、
リアシート後方に1本、床下に2本の天然ガスタンクを追加。タンク容量は、合計で121.5リットルとした。
E200ナチュラルガスドライブは、ほとんどの走行シーンを、天然ガスでこなす。万一、天然ガスが切れた場合には、自動的にガソリン(タンク容量は80リットル)での走行に切り替わる。
天然ガス車ならではの環境性能の高さが、E200ナチュラルガスドライブのメリット。100km走行して消費する天然ガスは4.3kg、CO2排出量は116g/km。メルセデスベンツは「同等のガソリンエンジン搭載グレードに対して、CO2排出量を20%削減。それでいて、燃料費は半分」と説明している。