ヤマハ発動機の柳弘之社長は8月6日の決算発表会見で、同社の2輪車の主力市場であるインドネシアについて「今年後半から来年にかけて反転すると見ている」と述べた。
同社によると今年1-6月期の同国の総需要は、出荷ベースで前年同期を6%上回る392万台だった。ただし、地方農村部を中心に需要が低迷しており、「小売段階ではほぼ横ばい」(柳社長)という。
ヤマハでは今回、年間の総需要を前年比2%増の720万台規模の微増に見直し、同社の出荷も20万台下方修正の255万台(前年比5%増)とした。柳社長はガソリン価格の上昇や世界経済の影響も受けていると分析。そうした状況が改善する今年後半から再び反転して成長を取り戻すと予測した。
柳社長はヤマハの現状を「価格競争でなく、商品力を強化してブランド力を高める時期」と指摘、市場好転後に備える方針を強調した。