【フォード フォーカス 試乗】ワインディングが似合うハンドリング、実用性も十分…諸星陽一

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フォード フォーカス
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しばらくのあいだ、日本への輸入が途絶えていたフォード『フォーカス』。新型に試乗した。

日本では今ひとつ人気の盛り上がりに欠ける5ドアハッチバックモデル。それもかなりしっかりとルーフパネルがリヤまで伸びているスタイリングを採用するフォーカスは、ラゲッジルームの使い勝手などもよく実用性の高いモデルとなっている。

では走りはどうかというと、これがビックリするぐらいにスポーティだ。搭載されるエンジンは2リットルの直噴で170馬力を発生。ミッションはデュアルクラッチタイプの6速が組み合わされる。

発進の制御もよく、とくに意識しなければクラッチ操作が行われているようには感じない。そのまま加速していくとシームレスにギヤがアップしていく。ATにはDレンジのほかにSレンジが装備されていて、このSレンジがなかなか頭がいい。ワインディングをSレンジで走っていると、積極的にギヤが切り替わり効率のいい回転数を使いながら走ることができる。シフトダウンする際もショックは少ない。ATセレクトノブ部分のスイッチでマニュアル操作も可能だが、このスイッチの操作性はイマイチでSレンジのまま走ったほうがハンドル操作とペダル操作に集中できていいだろう。

40km/h程度のタウンスピードだと若干硬めに感じる足まわりだが、スピードをアップしていくと落ち着き感が増えてくる。日本に輸入されているフォーカスは、スポーティグレードになり、足まわりも標準タイプに比べて15~20%程度硬いセッティングだという。せっかくヨーロッパブランド車を買って、柔らかい足まわりに残念感を抱くより、このセッティングのほうが充実感があるだろう。

フォーカスは輸入車には珍しく、右側にウインカーレバーを備える。これは生産工場がタイにあり、タイ仕様が右ウインカーだからだ。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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