三菱黒井常務「タイの落ち込みを他国への輸出で補って切り抜けたい」

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三菱自動車 黒井義博常務執行役員
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三菱自動車の黒井義博常務執行役員は7月30日に都内にある本社で開いた決算会見で、同社の主力のタイ市場について「修正局面に入っている。タイの落ち込みを他の国への輸出でうまく補って切り抜けていきたい」との考えを示した。

黒井常務は「去年、タイは極めて良かったが、今年は国のインセンティブがなくなった影響が大きく、かなりキャンセルがでている。さらに去年非常に良かったため各社とも生産を増強した。キャンセルがでて需要がしぼむ一方で生産量が増えているので、値引き競争になっている」と指摘。

その上で「我々は期初の段階では130万台に落ちるかもしれないとみていたが、それが今の状況になると110万~120万台くらいにまで場合によってはしぼむかもしれないということを想定しながら、販売の施策を考えている」ことを明らかにした。

さらに「会社全体に与える損益という意味でいうと、タイはある程度落ちるのは仕方ないので、タイからの他の国向けの輸出をしっかりやっていく。例えばオーストラリア、中東、中南米は前年度に比べて台数は増えており、オポチュニティはある。タイで造っている『ミラージュ』も台数が出始めているので、そういうことをしっかりしていきたい」と述べた。

《小松哲也》

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