世界最強、最速、そして最も高価なことで知られるフランスのスーパーカー、ブガッティ『ヴェイロン』。同車の特別モデルが、米国で初公開される。
これは7月24日、ブガッティが明らかにしたもの。8月に米国カリフォルニア州で開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、『ヴェイロン 16.4グランスポーツ VITESSE』の「ジャン-ピエール・ウィミーユ」と命名された特別モデルを、初公開すると発表している。
ペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、世界有数のクラシックカーの一大イベント。富裕層が多く集まるイベントとして知られる。ブガッティは、ヴェイロンの限定車シリーズを6車種発売する計画。その第一弾を、ペブルビーチで披露する。
ブガッティは、同社と関係の深い往年のレーシングドライバー6名の名前を冠したヴェイロンを、順次発売する予定。最初に選ばれたのが、ジャン-ピエール・ウィミーユ氏。1908年生まれの同氏は、ブガッティのテストドライバーを経て、ルマン24時間耐久レースでブガッティに2度の勝利をもたらした名ドライバー。
同氏に敬意を表して製作されるヴェイロン 16.4グランスポーツ VITESSEの特別モデル。濃いブルーと淡いブルーのボディカラーは、1937年のルマンに参戦した『57G』がモチーフ。ジャン-ピエール・ウィミーユの名を冠した特別モデルは、3台のみが生産される。
パワートレインに変更はない。4個のターボチャージャーで過給される8.0リットルW16気筒ガソリンエンジンは、最大出力は1200ps、最大トルクは153kgmを引き出す。0‐100km/h加速は2.6秒、最高速は410km/hに到達する。
