V型かと思いきや、W16型のシリンダーブロック。これはあの超弩級のスーパースポーツ、ブガッティ『ヴェイロン』/『シロン』のシリンダーだ。これを人とくるまのテクノロジー2017に展示していたスイスのエリコンメテコは、表面処理技術のメーカー。特にVWグループとつながりが強く、いくつものブランドで同社の技術が導入されている。これまでポルシェ『918スパイダー』などの高級スポーツのシリンダー内壁コーティングを提供してきたが、VWの新型「EA211」TSI PHEVエンジンにも採用されているそうだ。「VWが採用したコーティングはポルシェやブガッティに供給しているモノとは少し異なります」と同社説明員。VWはアルミシリンダーに合金鋼をコーティングしているが、ポルシェやブガッティのシリンダーボアにはより潤滑性の高いモリブデンをブレンドしているそうだ。アルミシリンダーでスリーブレスとすることによりボアピッチを短縮、冷却効率の向上、軽量化やコストダウンが望めるのがコーティングの強み。「ホーニングのクロスハッチと異なり、多孔性の表面のためオイルの保持性にも優れています」。同社は粉体のコーティング素材のブレンド、さらには施行のための機材なども開発しトータルで提供できるのが強みだ。
生成AIでヤマハやホンダのモビリティデザイン開発に貢献、Final Aimが講演へ…人とくるまのテクノロジー展 2025 NAGOYA 2025年7月16日 Final Aimは、自動車技術会が7月17日にAichi Sky Expoで実施す…