ホンダが7月9日に発表した新型クルーザーモデル『CTX』シリーズの開発責任者を務める本田技術研究所の青木柾憲上席研究員は「ホンダのクルーザーを造りたかった」とした上で「今後さらに進化させてCTXシリーズを拡充していく」ことを明らかにした。
青木氏は「クルーザーというと誰でもハーレーダビッドソンを思い浮かべるが、CTXシリーズは今までの価値観とは違った視点で開発したホンダの提唱する新しいコンセプト。ホンダ独自の快適クルージング技術と、力強い水平基調のデザインを融合させた」と解説する。
7月9日に製品発表した『CTX700N』と『CTX700』は、いずれも2012年に発売した『NC700』シリーズのエンジンおよびフレームをベースにしているが、新設計のリアサブフレームの採用により、720mmのシート高を実現している。
青木氏は「CTX700NとCTX700はCTXコンセプトシリーズの第1弾。第2弾、第3弾がある」とする一方で、「低重心で、シート高が低くて、水平基調のデザインという統一性をもてば、様々なタイプができる。CTX700NとCTX700はNC700シリーズをベースにしているが、CTXシリーズはNC700シリーズとは違った世界観で造るので、今後のモデル展開は排気量もフレームも違ってくる」と述べた。