ウィリアムズのパストール・マルドナドは、シルバーストーンでのピレリ改良版タイヤテストを終え、ウィリアムズのポテンシャルを引き出す上で有効だろうという感想を語った。
昨年マルドナドは同時期に29ポイントの得点と優勝1回を記録していたが、今年はまだノーポイントだ。マルドナドはFW35と自己のドライビングスタイルが一致しないことを原因に挙げる一方で、ピレリの改良タイヤ(2012年スペックの構造に、2013年のコンパウンドを貼り合わせたタイヤ)が導入されるハンガリーGP以降はパフォーマンスは上向くと期待する。
「今年は手足を縛られながらドライビングしているように感じている。マシンをドライブするというより、他のドライバーの後をついて走っているだけだ。ちょっと本気でドライブすると、大抵は悪い結果につながってしまう。仕方なしに僕はタイヤへの入力をジェントルなやり方でドライブしている。新しいタイヤで僕の昔のドライビングスタイルを受け入れてくれることを願っているよ」
シルバーストーンテスト2日目の木曜、マルドナドは71周を走行し、新タイヤを「信頼性という点では進歩している。安定性は高いと見た」と評しつつも、セットアップを変えての試行が許されないためパフォーマンスへの影響は評価できなかったと語った。
「今回のテストはマシンを一切いじってはいけないというんだよ。スタートシミュレーションも駄目、セットアップも動かすな、空気圧も変えてはならない。一切というのはそういう意味だ。できたのは、ミディアム、ハード、プロトタイプのコンパウンド比較だけ。こんなテストはちょっと珍しいよね」