中国汽車工業協会は7月10日、中国における6月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、175万4100台。前年同月比は11.2%増と、4か月連続で前年実績を上回った。
6月実績の175万4100台のうち、乗用車は140万3500台。前年同月比は9.3%増と、4か月連続で前年実績を上回る。
日系メーカーの6月中国新車販売では、日産が前年同月比7.7%減の10万1400台と、3か月ぶりに前年実績を下回った。新型『ティアナ』の販売は引き続き好調だが、2012年6月に、日産の中国販売が月販新記録となったことによる反動減。
また、トヨタは約7万6900台を売り上げ、前年同月比は9.1%増と、2か月連続の前年実績超え。一方、ホンダは5.6%減の6万1003台で、2か月ぶりに前年実績を割り込む。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。その影響で日系メーカーは9月以降、新車販売の落ち込みが続いていた。
中国の2013年上半期(1‐6月)累計新車販売台数は、前年同期比12.3%増の1078万2200台。半期としては初の1000万台超えとなり、年間初の2000万台超えの可能性も出てきている。