数多くのレースが開催され、自動車メーカーの新車開発の舞台としても知られるドイツの有名サーキット、ニュルブルクリンク。現在、破産手続きを進めている同サーキットに、有力な買い手が現れた。
これは6月24日、ドイツの有力経済誌、『Wirtschaftswoche』が報じたもの。同メディアの取材に応じたADAC(ドイツ自動車連盟)のピーター・メイヤー代表は、「我々がニュルブルクリンクサーキットの買収に名乗り出た」と明かしている。
ニュルブルクリンクサーキットの事実上のオーナー、ドイツのラインラント・プファルツ州は2012年7月、ニュルブルクリンクの破産を宣言。同サーキットは2009年、遊園地の建設などを含めた大規模な改修を実施。この際の3億ユーロの借り入れにより、経営状態が悪化していた。
そんなニュルブルクリンクの救世主になる可能性が出てきたのが、ADAC。毎年恒例のニュルブルクリンク24時間耐久レースを主催するなど、ニュルブルクリンクサーキットとの関連が深い。
同メディアの取材に対して、ADACのピーター・メイヤー代表は、「ニュルブルクリンクは、ドイツのモータースポーツの聖地。だからこそ、このサーキットを将来に渡って維持するために、あらゆる努力を払う」とコメントしている。