【新聞ウォッチ】「なぜだ!」名門・川崎重工でクーデター、社長ら取締役3人を解任

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川崎重工業 長谷川聰社長
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年6月14日付

●川重、社長を解任、三井造船と合併・白紙(読売・1面)

●株安3週間で3000円超、円10円上昇、緩和前に戻る(読売・1面)

●アベノミックス 企業4割が景気押し上げ実感(産経・11面)

●ホンダ軽リコール(東京・28面)

●米欧勢EV逆風下の発進、GM月内発売、VWも年内に市場に足場(日経・7面)

●給与カットマツダ解除、5期ぶり黒字で(日経・11面)

●自動車・1兆円改革の現場・カイゼン1銭単位、トヨタ工場「小さく賢く(日経・12面)

ひとくちコメント

もう30年も前のことだが、名門百貨店のトップを解任された岡田茂元社長の「なぜだ!」という懐かしい叫びを思い出すクーデター劇である。川崎重工業が長谷川聡社長ら3人の取締役を解任し、後任の社長には村山滋常務が昇格。三井造船と進めていた合併交渉も白紙撤回した。

まるでドラマのような解任劇が名門の企業で起こったが、その理由は「多数の取締役の意向に反した業務執行を独断で強行しようとするなど、取締役会を軽視。企業統治、法令順守の見地から不適格だ」としている。

4月22日には日経新聞が三井造船との経営統合をスクープ報道。「他の取締役に知らされたのはその1、2週間前だった」(朝日)という。しかも、水面下での交渉が表面化した後も、長谷川社長は「そのような事実はない」と否定するなどスタンドプレーを続けたことも不信を招いたようだ。

残念ながら、きょうの各紙には、臨時取締役会で突如解任された3人のコメントは報じられていない。遠からずメディアが直撃することになるだろうが、経営者としての資質も問われる長谷川氏らがどんな発言をするのかも興味津々だ。

《福田俊之》

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