トヨタ自動車の中国法人は6月3日、5月の中国における新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は約7万9000台。前年同月比は0.3%増と、4か月ぶりに前年実績を上回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がった。
トヨタの中国新車販売も、その影響で減少。2012年後半の前年同月比は、9月48.9%減、10月44.1%減、11月22.1%減、12月15.9%減と、前年割れ。2013年1月は前年同月比23.5%増と、大型休暇の春節要因で7か月ぶりに前年実績を上回った。その後、2月は前年同月比45.7%減と大きく落ち込み、3月は11.7%減、4月は6.5%減と、3か月連続で前年実績を割り込んでいた。
5月、トヨタの中国新車販売は、前年同月比0.2%増と回復。1月の春節要因を除けば、2012年6月以来、11か月ぶりの前年実績超え。反日デモ後でも、初の前年実績超えとなる。
トヨタの2013年1-5月中国新車販売は、前年同期比8.6%減の約34万0100台。同社は2013年、中国で前年比7%増の90万台以上の新車販売を目指している。