電気自動車については大学などの研究機関も積極的に開発に取り組んでいる。スマートコミュニティジャパンに展示されたマイクロ・エアロもそうした1台で、開発は高知工科大学の手によるものだ。
サイドドアを廃したボディにエアロクーラーと呼ばれるボディ構造を採用することで、空気抵抗を減らすことに成功している。サイドドアがないため乗員はリヤの大型ハッチを開けて乗り込むことになる。
このハッチには高知工科大学が開発したシンクロキャストと呼ばれる新しい方法による鋳造法が採用されている。シンクロキャストは従来方式とは違い、小型電動サーボによる射出により、小規模ながら大型薄肉品の成型が可能になったという。
搭載される駆動用モーターはリヤホイール内に収められるインホイールタイプで、片側の定格出力が290W。12V-33Ahの鉛蓄電池を6個搭載し、60km/hの最高速度を実現している。
航続距離は50km程度となっているが、充電用小型エンジンの搭載も可能で、その場合は航続距離はかなり延長できる。