静岡県浜松市に本拠を構える機械工作などを手がけるTakayanagiが作り上げたにミニEVのミルイラ・タイプBがスマートコミュニティジャパンに展示された。
タイプBの名前からも想像できるように、すでに公道試験を行っているミルイラの後継車という位置づけ。まず目を引くのがそのスタイリング。色とシルエットは紛れもなく、映画『アメリカングラフィティ』に登場したデュース・クーペを意識したもの。こうしたEVの製作にも遊び心を忘れないところには感心させられる。
さて、このタイプBだが、なんとFFの駆動方式を採用している。モーターは定格出力が0.59kW、最高出力が3.5kWのものを搭載。航続距離は13kmとなっている。この13kmという非常に短い航続距離にはわけがある。ミルイラ・タイプBは電池ではなく、リチウムイオンキャパシタを電源としているからだ。
ミルイラ・タイプBはすべてのパーツを国産に限定して生産している。製造工場はもちろん技術までが海外流出してしまっていることを憂いた、高柳力也代表取締役の思いがこのミルイラ・タイプBには詰まっている。