NEDO、東邦ガスなど愛知県2か所に商用規模の水素ステーション

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豊田市水素ステーション開所式
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5月27日に、愛知県内2か所で商用化できる仕様を備えた実証水素ステーションの開所式を開いた。2015年から市販が本格化する燃料電池車(FCV)の普及を後押しする施設となる。

開所したのは豊田市の「とよたエコフルタウン水素ステーション」と、名古屋市の「神の倉水素ステーション」。いずれも中部圏では初めての商用規模の施設となった。

とよたエコフルタウンのステーションは、東邦ガスや岩谷産業などと共同で運営する。国内最大級の大流量圧縮機を備えており、乗用車だけでなくFCバスにも対応できる。一方の「神の倉」はJX日鉱日石エネルギーなどと運営するもので、通常のセルフガソリンスタンド内に併設している。

とよたエコフルタウン内ステーションの開所式で、NEDOの古川一夫理事長は「水素をここで作りながら大流量で供給する画期的なステーションが完成した。市街地では初めての施設であり、いよいよ水素社会の到来を実感している」と挨拶した。また来賓の奥平総一郎・トヨタ自動車専務役員は「FCVの普及は水素インフラの整備が不可欠。こうした施設はわれわれの念願であり、非常にありがたい」と、新鋭ステーションに期待を表明した。

《池原照雄》

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