決勝2日前の金曜日、恒例の最終プラクティスが行われた。
午前11時から12時までのたった1時間が決勝レース前に与えられた最後の走行時間だ。
ポール・デーを思い起こさせるような低い気温の中でのプラクティスとなったが、結果は予選とはまったく違うものとなった。
225.827マイルの最速スピードをマークしたのはシモン・パジェノー。なんとホンダ・エンジン・ユーザーだ。
2位、3位にこそずっと好調を維持するアンドレッティ・オートスポートからE.J.ビソとライアン・ハンターレイ(ともにシボレー・エンジン)が入ったものの、4位にはまたホンダのスコット・ディクソンが食い込んだ。
トップ10に並んだホンダ車は6台に上る。予選のトップ10に1台も入れなかったことを思うと見事な巻き返しぶりだ。
予選までの劣性をカーブデーで跳ね返し、決勝を制したのが昨年だ。なにやら似た形勢になってきた。
ホンダのインディ500・10連勝はにわかに現実味を帯びてきた。
佐藤琢磨は走り出すや早々オイル漏れを発生した。
幸い大事には至らなかったものの、対策に時間を費やしたのは痛かった。それでも39ラップを走行し、スピードは223.737マイル/hで19番手にランクされたのだから、そう悲観したものでもないだろう。
残すは決勝レースのみ。26日正午の天候が今から気になる。