5月18日に迫った予選での出走順を決める抽選が行われた。
まだ気温、路面温度の低い時間帯が有利なため、誰もが早い順番を望んでいた。ここで琢磨のチームが引き当てたアタック順はなんと3番。走ることはないと思うがTカーまでもが5番を引き当てた。
この幸運に琢磨も笑顔がこぼれる。
「早い順番を望んでいました。1、2番手のマシンが路面を掃除してくれた後の3~5番手が理想的ですから、まさに奇跡、パーフェクトです。うちのチームには生ける伝説(レジェンド)が何人も居ましてね。くじを引いてくれたお爺さんもその一人なんです。A.J.の現役時代にマシンの面倒を見てられた方なんですよ。でも、実は最近、くじ運が悪くて『今度ダメだったらテキサスへ返す』なんて言われていたんですよ。こうして無事ガレージに帰って来てくれて本当に良かったです(笑)」
有力勢で早い順番を引き当てたのは2番手のディクソン、6番手のアルメンディンガーくらいか。
カストロネベスの23番手などまだ良い方で、ビソは36番手、パワーは38番手という中盤。
昨年の覇者フランキッティは45番手、チャンピオンのハンターレイは53番手と優勝候補が軒並み遅い順番を引いてしまった。
今回絶好調なムニョスとアンドレッティに限っては56番、59番というはずれくじも大きな障害とはならないだろう。
彼らは1回目の予選で9位までに残り、上位9台によるポール・ポジションを賭けたセグメント2に進めれば勝機は生まれる。琢磨には上位9台に食い込んで欲しいものだ。