国道357号(東京湾岸道路)と明治通りが直交する夢の島交差点付近(江東区新木場1)は、大型貨物車両などが集中し、慢性的に混雑する“渋滞ポイント”で知られるが、明治通りを高架橋で越える湾岸道側の新木場立体工事が終盤を迎えつつある。
2013年3月に架橋工事が完了した同工事。「今後は路面舗装、照明、標識などの道路付属物設置などを進め、2013年度内の完成を目指す」と国交省関東地方整備局は話す。
この立体交差の完成を待ちわびるドライバーは少なくない。湾岸道より海側を走る、東京ゲートブリッジの開通などにより、夢の島交差点付近は「さらに混雑した感じもする」とトラックドライバーはもらす。
夕方、湾岸道千葉方面側は、東雲交差点よりも手前から渋滞が始まり、新木場交差点まで約4kmほど渋滞が続く。別のドライバーは「都心から千葉方面へと向かうクルマのなかで、(都心側の首都高を利用せずに)市川からの東関東自動車道で高速に入るドライバーが多い。このあたりの下の道(国道357号)が混むのもそういう事情があるんじゃないか」と話していた。
また、夢の島交差点で交わる明治通りも混雑する。JR総武線錦糸町駅とJR京葉線新木場駅を結ぶ都営バスの運転士は、「朝夕は、ひどいときは30分ほど遅れが出ることもある」と言う。
湾岸道千葉方面を見ていると、夕方は湾岸道を直進するクルマがほとんど。明治通りを高架橋で越える新木場立体ができれば、この交差点での渋滞が緩和されると期待できる。
「翌年2~3月のタイミングで、供用開始前の新しい道を、地域の人たちに一般開放するようなイベントも検討している」と同局は話していた。