日本自動車工業会の豊田章男会長は5月13日の定時総会後に記者会見し、自動車業界
の業績改善について「各社によるモノづくりの凄まじい努力の結果」との見解を示し
た。
先週までにほぼ出そろった自工会会員企業の2012年度決算は、円高の是正も加わって
大幅な増益が相次いでいる。豊田会長は「リーマン・ショック以降の大変厳しい状況
のなかで、原価改善などに取り組んだ。日本のモノづくり全体の努力が各社の決算に
表れている」と評価した。
また、前期は第4四半期以降に「アベノミクスによるフォローの風が、業績へのいい
傾向につながった」と評価したうえで、「(改善の)ベースにあるのは日本のモノづ
くり」と指摘した。
さらに豊田会長は、自動車産業は「持続的成長へのスタートラインに立ったところ。
自動車産業を支える中小・零細企業とともに真の競争力をつけながら、日本のモノづ
くりを守っていきたい」と、強調した。