デンソーは、軽自動車初の衝突回避・衝撃緩和システム向けのセンサーとして搭載される新型レーザーレーダーを開発したと発表した。
近年、自動車には衝突回避・衝撃緩和システムの搭載が進んでいる。こうしたシステムの中で前方車両等を検知するセンサーは、重要な構成部品の一つとして、搭載車両とそのシステムに合わせ、性能、サイズ、コストのバランスを取ることが求められている。
デンソーが新たに開発したレーザーレーダーは、市街路や渋滞といった低速域での使用を念頭にスキャンする領域、距離を設定することで、レーザー光発信の機構を簡素化。また、ECU機能を持つ信号処理基板の採用により、システムからECUを削減することに成功した。こうした技術や、小型レンズの採用等により、求められる性能を確保した上で小型化・低コスト化を実現。軽自動車への衝突防止・衝撃緩和システム実現に貢献している。
新たに開発したレーザーレーダーは、2012年12月に発売されたダイハツ『ムーヴ』の衝突回避支援システム「スマートアシスト」に採用されている。