ブリヂストンは、2013年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、同社の「変性ポリマーを用いた材料ナノ構造制御技術とタイヤの開発」が、科学技術賞(開発部門)を受賞した。
受賞技術は、低燃費・安全性・静粛性など必要な性能に応じて、コンパウンドを自由に調整する技術「ナノプロ・テック」として、現在すでに低燃費タイヤ「ECOPIA(エコピア)」やスタッドレスタイヤ「BLIZZAK(ブリザック)」などで製品化されている。
スタッドレスタイヤの開発において、氷雪路と乾燥路での性能を両立させることは、長年の技術課題となっていた。同社は、世界でも工業化の例がない末端変性高シスブタジエンゴム(高シスBR)を合成する技術の開発に成功。同技術をスタッドレスタイヤに適用することで、従来困難であった氷雪路と乾燥路での性能の両立を実現。今回の受賞では、道路交通の安全性や快適性への幅広い貢献が評価された。