東武鉄道では、利用客の安全・安定輸送対策、環境対策、およびサービスの向上を目指し、2013年度鉄道事業において、総額288億円の設備投資を行うことを発表した。
設備投資は、安全・安定輸送対策、環境対策、サービス向上の3項目について計画されている。各項の主たる内容は以下の通り。
安全・安定輸送対策としては、現在一部の区間で運用されている運行管理システムを、全線に展開する。また、押上駅に東武スカイツリーライン方面への折返し設備を新設。
さらに東上線において、現行のATS(自動列車停止装置)から、より高性能なATC(自動列車制御装置:前方に走行中の列車の位置から列車速度を制御する装置)を導入するほか、船橋駅と柏駅に可動式ホーム柵を設置と同時にLED照明の導入。
また路線付近の渋滞を緩和するため、竹ノ塚駅付近、伊勢崎駅付近、清水公園~梅郷間の3区間において、連続立体交差化工事を推進する。
環境対策としては、野田線で6編成36両を新造するほか、10000系通勤用車両26両をリニューアルし、車いすスペースや車内案内表示器設置等のバリアフリー化などをすすめる。
大袋駅、野田線の岩槻駅・運河駅、越生線の武州長瀬駅の橋上駅舎化工事をすすめ、駅施設のバリアフリー化を順次おこなうとしている。