JR西日本と和泉市は4月11日、阪和線和泉府中駅の橋上駅舎と自由通路が完成し、5月から使用を開始すると発表した。5月24日の9時30分から行われる式典の終了後に自由通路の使用を開始し、橋上駅舎は翌25日の始発から使用を開始する。
橋上駅舎と自由通路は、和泉府中駅前の再開発事業に伴いJR西日本が工事を進めてきた。橋上駅舎はエレベーター2基とエスカレーター上下各2基を設置し、多目的トイレも設置してバリアフリーに対応。自由通路はエレベーター2基と上りエスカレーター2基を設ける。
デザインは弥生時代中期の環濠集落遺跡である池上曽根遺跡(和泉市池上町4丁目)の建物をモチーフとし、ガラスによる開口部分を多数設けて「明るく開放的なつくり」にしたとしている。事業費は橋上駅舎が約21億円、自由通路が約8.5億円。
現在の和泉府中駅は駅東側の地上に駅舎を設けているが、今回の橋上化と自由通路の設置で西側からも容易にアクセスできるようになる。歩行者デッキと東側駅前広場の整備は2014年春の完成を予定している。