米国の自動車大手、フォードモーターは4月2日、3月の米国新車販売の結果を公表した。総販売台数は、2007年5月に次いで多い23万6160台。前年同月比は5.7%増と、8か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、フォードが前年同月比6.9%増の22万9335台と、6か月連続で増加。目立った新型車のないリンカーンは、22.5%減の6825台と、7か月連続のマイナスだ。
フォードブランドの乗用車系では、主力中型セダンの『フュージョン』が、新型投入の効果で月販新記録となる3万0284台を販売。前年同月比は6%増と、3か月連続で増加した。一方、コンパクトカーの『フォーカス』は2万4929台にとどまり、前年同月比は11.9%減と、2か月連続の前年割れ。
フォードブランドのクロスオーバーでは、2013年モデルとして新型に切り替わった『エスケープ』が、月販新記録の2万8934台を販売。前年同月比は17.6%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
フォードブランドのライトトラック(ピックアップトラック/SUV/ミニバン)系では、ベストセラー大型ピックアップトラックの『Fシリーズ』が、前年同月比16.3%増の6万7513台。『エクスプローラー』も32.5%増の1万7509台と、引き続き好調だ。
フォードモーターの2013年1-3月米国新車販売は、前年同期比11%増の59万8483台。同社のケン・クズバイ副社長は、「新型フュージョンとエスケープが記録的な売り上げ。これらの燃費性能に優れるモデルを増産し、需要に応えていく」と述べている。