オートバックスセブンは、経営破たんした米オートバックス・ストラウス(ABストラウス)社から提訴された損害賠償請求訴訟について、原告らに対し、850万米ドル(約8億円)を支払うことなどで和解したと発表した。
オートバックスは、ABストラウス社を2007年3月にオートバックスU.S.A.(AB USA)の完全子会社として設立し、ABストラウス社は同年5月に経営破たんした旧ストラウスの資産を買収した。
2009年2月、ABストラウス社は、米国金融危機などから資金繰りが圧迫、事業を継続することが困難と判断し、米国連邦倒産法第11章に基づく倒産手続の適用を申請した。ABストラウス株式は、その親会社であるAB USAの倒産手続で第三者に売却され、オートバックスからABストラウス社に派遣していた役職員全員が帰任した。
2009年12月、ABストラウス社と旧ストラウスは、オートバックスが倒産手続で届け出ているABストラウス社に対する債権約4400万ドル(約41億円)および、旧ストラウスの資産買収、ABストラウス社の事業運営、倒産手続の適用申請に至る過程で、オートバックスがABストラウスに派遣していた元取締役などの行為により損害が生じたとして提訴。少なくとも3億5000万米ドル(約330億円)の損害賠償を求めていた。
今回、オートバックスは原告らに850万米ドル(約8億円)を支払い、現在係属中の倒産手続における同社の届出債権の全額が認められないとすることで、和解が成立した。