インディーカーは3月28日、KVレーシング・テクノロジーの女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロ選手がイタリアにあるレーシングカーのコンストラクター、「ダラーラ」のシミュレーターを使って練習を行う様子を公開した。
「今日は私にとって初めてシミュレーターを試す日で、レーストラックではなくビルディングの中にいるのは何か不思議な感じがする」とデ・シルベストロ選手は語る。
シミュレーターは実際にタイヤやエンジンを消耗することがないので、コストの上でも有利なプラクティス方法である。
そしてさらにデ・シルベストロ選手は「シャシーは私がレースで使用するものと全く同じで、タイヤが無いのは変な感じがするが、タイヤはスクリーンに現れてとても正確な動きをする。シミュレーションが始まると周りが真っ暗になってスクリーンしか見えないので、プラクティスに集中することができる。そしてブレーキングや加速をした時に、実際に体が後方や前方に引っ張られるので、リアルなドライビングが体感できる。こうしたシミュレーターを使ったプラクティスでは2、30ラップを、ブレーキングポイントなどを均一にして、均等なペースで走ることができてとても便利だ」とシミュレーターの有利な点を解説する。