日産 GT-R、2013年モデル用バージョンアップキットを発売

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今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦した日産GT-R
  • 今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦した日産GT-R
  • ニュル24時間レースに参戦するGT-R

日産自動車は26日、『GT-R』の2013年モデル用バージョンアップキットを4月1日より発売すると発表した。

今回のバージョンアップキットは、2012年5月のニュルブルクリンク24時間レースに参加した日産ワークスチームのNISSAN GT-Rにより得られたデータに基づいて開発した2013年モデルアイテムの中から、エンジンとサスペンションのパーツをキット化したもの。

「エンジン バージョンアップキット」は、5500回転付近の中~高回転域におけるレスポンスの向上、および6500回転以上の高回転域での更なる伸びを狙ったキット。ターボチャージャー過給バイパス部にオリフィスを追加し、オーバーブースト時の過給圧を有効利用してレスポンスを向上させるともに、吸気の流れをよりスムーズにするために、インテークマニホールドのシリンダーヘッドとの合わせ面の精度も向上させた。

加えて、高回転時や加速時の燃料噴射量をより適切にするため、高精度インジェクターを採用し、さらに低排圧キャタライザーで排気抵抗を低減させることで、高回転時の出力の伸びを実現。また、信頼性を高めるため、冷却水の循環量を増やして冷却性能を向上させた。対象モデルイヤーは2007年から2010年。価格は49万8000円。

「サスペンション バージョンアップキット」は、高速走行時の地面に吸い付くような安定性とそれによる安心した走り、良好な乗り心地、サーキットや山岳路などで低い姿勢でのロールとリニアな回頭性の実現を狙ったキット。スプリングとショックアブソーバー、およびスタビライザーを含めた荷重分担特性を変更するとともに、サスペンションのゴム製ブッシュの「たわみ」特性まで考慮したチューニングにより、NISSAN GT-Rの進化で培ったタイヤ接地荷重の最適化を実現した。

なお、2012年モデルに採用した左右非対称サスペンションセッティングと、2013年モデルに採用するフロント動的ロールセンターを下げるセッティングもこのバージョンアップキットに反映している。価格は2007年から2010年モデル用が64万5000円、2011年・2012年モデル用が47万5000円。

バージョンアップキットは、日産ハイパフォーマンスセンター及びNISSAN GT-R特約サービス工場において、2013年4月~2014年3月までの1年間限定で販売する。

《纐纈敏也@DAYS》

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