英国の高級車メーカー、ロールスロイスが3月5日、ジュネーブモーターショー13でワールドプレミアした新型車、『レイス』(WRAITH)。同車の公式映像がネット上で公開され、再生回数が17万回を超えている。
レイスは、『ゴースト』のクーペバージョンとして開発。しかし、単なるクーペではなく、リアの「ファストバック」と呼ばれるデザインが目を引く。ファストバックとは、乗用車のボディスタイルの一種類。屋根からトランクエンドまでの間に段がなく、一本の曲線でつながっているものの意味だ。
またレイスは、ロールスロイスの市販車としては、最もパワフル。ゴースト用の6.6リットルV型12気筒ガソリンツインターボには、専用チューニングが施され、最大出力624ps、最大トルク81.5kgmを発生。この数値は、ゴーストの最大出力563ps、最大トルク79.5kgmに対して、61ps、2kgmの上乗せとなる。
トランスミッションは、ZF製の8速AT。レイスは0-96km/hを4.4秒で駆け抜ける。ゴーストの0-96km/h加速4.7秒に対して、0.3秒の短縮だ。もちろん、内外装は、ロールスロイスならではのクラフトマンシップにあふれる仕上がり。逆ヒンジで開閉するドアは、乗降性を高めるアイデアだ。
レイスの公式映像のタイトルは、『Wraith. And the world stood still.』。そのデザインは、世界が立ち止まるほど美しいと、ロールスロイスは主張している。