ホンダは3月15日、新開発した2モーター方式のハイブリッドシステムを次期型『アコード』に搭載し、2013年夏に発売することを明らかにした。
ハイブリッドシステムの開発統括責任者を務める本田技術研究所の島田裕央主任研究員は「ヨーロッパの市場に十分通用するシステムだと思っている」と述べた。
「スポーツ・ハイブリッド i-MMD」と名付けられたシステムは、新開発のハイブリッド専用エンジンと2モーター内蔵のエンジン直結クラッチ付き電子式CVTにリチウムイオン電池で構成。走行状況に応じて電動、ハイブリッド、エンジンの3種のドライブモードを最適に切り替えることで、「従来のハイブリッド車を大きく上回る世界最高効率を実現した」としている。
ホンダによると、i-MMD搭載のアコード ハイブリッドはまず今夏に日本、今秋には米国でそれぞれ発売するという。
他の販売地域について島田主任研究員は「社内調整中」としながらも、「ヨーロッパでハイブリッドは、どちらかというとアウトバーンを走る時にディーゼルに比べて少しメリットが少ないと言われているが、今回のハイブリッドはエンジンドライブモードをもっていて、そこでコントロールするので、個人的にはヨーロッパの市場に十分通用するシステムだと思っている」と述べた。