米国IIHS(道路安全保険協会)は3月7日、ボルボ『XC60』を、最高の衝突安全性能が認められる「2013トップセーフティピック+」に指定した。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価するというもの。
さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと横転を想定したルーフ強度テストも行う。また今回から、前面オフセット衝突テストに「新スモール・オフセット」と呼ばれる新方式を追加した。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつける。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだ。そして、総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に認定し、安全性を重視して車選びをするユーザーに、参考情報を提供している。
ボルボ XC60のテスト結果は、前面衝突ではダミー人形への傷害レベルが、頭/首/胸/右足/左足と、全ての部位で最小限。GOOD(優)評価を得た。
側面衝突も、運転席のダミー人形、後席のダミー人形ともに、頭、首、胸、足と全ての部位へのダメージが最小限。GOOD(優)評価を得た。ボディの安全構造に関しても、前面衝突、側面衝突ともにGOOD(優)評価。また、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストも、GOOD(優)だ。
また、新スモール・オフセットテストでも、ダミー人形の頭/首、胸、大腿部、足と全ての部位への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ボディの安全構造に対する判定もGOOD(優)と、完璧な成績を残した。
この結果、ボルボ XC60は総合評価が最高のGOOD(優)となり、2013トップセーフティピック+に指定された。ボルボカーズノースアメリカのジョン・マロニー社長は、「ボルボカーズは特定の衝突テストをクリアするための車作りはしていない。何よりも、毎日を無事に過ごすための車作りだ」とコメントしている。