AMAスーパークロスの第4戦が、1月26日にオークランドで開催された。
1週間前に行なわれた450SXクラス第3戦では、最初の2戦で苦戦したディフェンディング・チャンピオンのライアン・ビロポトが予選から力強い走りを見せ(約0.5/ラップ他のライダーより速かった)、決勝でも危なげの無い安定した走りで強さを見せつけた。
ビロポトに挑むのは、わずか1年前の酷い怪我からカムバックを果たしたトレイ・カナードで、まだ勝利こそないものの彼はいつ勝利してもおかしくないラップを保っている。
現在チャンピオンシップ・ポイントでトップを走るデビ・ミルサップスは初戦の勝利はまぐれだ、などと言われたが、スタートダッシュの良さと堅実なミスの少ないレース運びで、確実にポイントを稼いでいる。
ミスター・コンシスタント(安定)という異名を持つオージーのチャド・リードは、チームがバイクのセットアップに苦しんでいるにも関わらず、決して悪いレースをすることがなく地道にポイントを稼いでいる。
速さでは定評のあるジェームス・スチュアートはこれまでのところ膝の故障に苦しみ、結果を出せていない。ラップ数の少ない予選やヒートレースでは速さを見せつけるが、20ラップの決勝ではトップ10に入るのがやっとといったところ。
250SXクラス西地区ではもはや予想の必要もないほど、イライ・トマックがこれまでの3戦を完全に牛耳っている。彼の速さはもはや疑いようも無く、その存在を脅かす可能性があるとすれば、ルーカス・オイル/TLD/ホンダのコール・シーリーとケン・ロクゼンの2人で、250SXクラスではこの3人が紛れもなくエリート・クラスと言って良いだろう。