土佐電気鉄道、高知県森林組合連合会、出光興産は、木質バイオマス発電事業への参入に向けて、新会社となる土佐グリーンパワーを設立すると発表した。発電所の運転開始は2015年4月からを目指す。
3者は共同で、森林資源の有効活用による森林整備への貢献と、再生可能エネルギーの活用によるCO2削減、地産地消型エネルギー事業の推進等を主旨として合弁会社を設立。木質バイオマス発電事業への参入検討を進めていく。
新会社「土佐グリーンパワー株式会社」の資本金は2億5000万円で、土佐電気鉄道と高知県森林組合連合会が25%ずつ、出光興産が50%出資する。
計画している木質バイオマス発電所は、未利用材の破砕・乾燥工程を含んだ日本初の一体型発電所。燃料としては未利用材を100%使用し、騒音・臭気の抑制、緑地の設置等で、環境配慮型の発電所とする予定。発電出力は5000キロワット、年間予想発電量は約1万世帯分の電力に相当する約3600万キロワット。発電したグリーン電力は、路面電車の走行などに用い、地元へ貢献していくという。