全日本空輸(ANA)の運航するボーイング787が1月9日、山口宇部空港でブレーキに不具合が見付かり欠航となった。ボーイングの最新鋭主力中型機の787はトラブルが相次いでいる。
1月7日、米国のボストンにある空港で日本航空(JAL)が運航する787ドリームライナーの補助用動力装置バッテリーから出火するトラブルが発生した。翌8日には、同じくJALが運航する787から燃料漏れが発生した。
更に昨年10月23日、山口宇部空港でANAが運航する787の機体でも燃料漏れのトラブルが発生していたことも明らかになっているほか、ユナイテッド航空が運航する787でも電気系統のトラブルが発生している。
787は、燃費性能を向上、乗客の快適性向上に配慮したボーイングの最新鋭主力中型機。2012年には46機納入、約800機の受注残を抱えていることから生産能力の増強も計画している。
これまで注文をキャンセルしたケースは無いものの、トラブルが相次いでいることから、今後納期が遅れる可能性がある。同社の業績にも影響するのは必至だ。