日産自動車の中国現地法人は1月7日、2012年の中国における新車販売の結果を明らかにした。
同社の発表によると、商用車や輸入車、現地合弁の東風日産を含めた2012年の総販売台数は、およそ118万1500台。前年比は5.3%減だった。日産の中国新車販売が前年実績を割りこんだのは、2003年に中国で現地生産を開始して以来、初めて。
日産の中国新車販売が落ち込んだのは、2012年9月中旬、中国で日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが広がった影響だ。
また、2012年12月単月の日産の中国新車販売は、約9万0400台。前年同月比は24%減と、4か月連続で前年実績を下回った。ただしマイナス幅は、2012年9月の35.3%減、10月の40.7%、11月の29.8%減に対して、縮小している。
日産は2012年、中国で年間135万台の販売目標を掲げていた。