2012年シーズンのタイトル争いが最後まで大接戦となったため、新車RB9の開発期間が圧迫されているとアドリアン・ニューウィーが認めている。
セバスチャン・ベッテルがフェルナンド・アロンソ相手の激戦の末にドライバーズタイトルを決めた最終戦ブラジルGPまで、彼らはリソースを集中せざるを得なかった。RB8のアップデートは結果的に2013年型の新車に注がれるべき開発作業が影響を受けたとニューウィーは説明する。
「第19戦のアメリカGP頃まで開発を続けたのです。次期マシンの開発を同時に進めるのは困難でした」
ニューウィーは、2012年タイトルを土壇場まで追求したことは正しい判断だったとしながらも、結果的にはRB9を開幕前のテストに間に合わせるために時間との戦いを余儀なくされていることを認める。
「正直なところ新車開発のタイムスケールをここまで圧迫するつもりはありませんでした。私たちはなすべきことをなし遂げたのですから、あの時点では正しい判断だったのです。しかし、おかげで忙しい冬を過ごす羽目になっています」