ダイハツ工業の伊奈功一社長は12月20日に都内で開いた新型『ムーヴ』発表会後、一部報道陣に対し「軽自動車の技術を目いっぱい高めることが、新興国への小型車に展開できる」との考えを示した。
伊奈社長は「軽という一番小さい車で培った技術は小型車に必ず展開できると思っている。例えばインドネシアで発売する『AYLA(アイラ)』は『ミラ イース』 の技術がふんだんに入っている。もちろんそのものではないが、イースの技術をインドネシアに持っていってインドネシアの人に向いた車に仕立て上げている」と述べた。
その上で「軽の技術を目いっぱい高めることが、海外への小型車、とくに新興国への小型車に展開できると思っているので、そういう目的で開発している」と強調した。
一方、『N BOX』の販売好調を背景に軽市場で急速にシェアを伸ばしているホンダについて「グローバルに戦っているメーカーなので、いわゆる登録車の技術を軽にという形だと思う。我々は、それに負けないよう走行性能、操安性を今回の『ムーヴ』に入れたし、これからもそうやってお互いに競争していくことが軽そのものを進歩させると思っている」と述べた。