【BMWグループ イノベーションデイ】欧州のBMW、ディーゼル販売比率は7割

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  • BMW AG ディーゼルエンジン開発担当のクリスチャン・メルツィンガー氏
  • BMWディーゼルエンジンの排出ガス低減技術

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、一部報道陣向けにBMW Group Innovation Day in Japanを開催。先進ディーゼルエンジン技術のプレゼンテーショが行われた。

BMW AG ディーゼルエンジン開発担当のクリスチャン・メルツィンガー氏によると、BMWにとってディーゼルエンジンは非常に重要だという。「ディーゼルとガソリンエンジンのヨーロッパにおける割合は、68%がディーゼルエンジンです。特にXシリーズの95%がディーゼルなのです」と話す。因みに全世界ではディーゼルは40%だ。

その中で、BMWにとって最も重要なエンジンは4気筒ディーゼルエンジンで、最も売れているエンジンでもある。「この4気筒エンジンは66kwから150kwまでのレンジがあり、4気筒150kwのエンジンでは、様々な賞を受賞。特に3回ほどエンジンオブザイヤーを受賞しているのです」。また、6気筒ディーゼルエンジンも、「最大出力は180kwから280kwまでのレンジです。これも、米国マーケットで販売しているバージョンでいくつもの賞を受賞。例えば、2度ほど10ベストエンジンに選出されているのです」と述べる。

ディーゼルの排出ガスの低減技術についてメルツィンガー氏はまず、排出ガスとしては4つのコンポーネントがあるとする。「粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、そして、最も重要なものが窒素酸化物(NOx)です。それぞれに対して、それぞれ違う技術で低減を図っています」という。まずPMに関しては、「粒子状物質現象装置(DPF)を使い、BMWは2002年からヨーロッパマーケットで導入しました。そして、CO、HCには酸化触媒を使っています。初めての酸化触媒は、1990年にBMWが使いました」

そして、重要なのはNOxを減らすことである。「NOxの減少には様々な方法がありますが、ひとつは、エンジンを改良することです。これには、ターボチャージングシステムを導入し、インジェクションシステムとEGR(排気再循環)を改善します」。そして、もうひとつは、排出後処理技術で、2つの方法がある。「まずNSC(NOx吸蔵触媒還元システム)とSCR(選択還元触媒システム)です。この2つのテクノロジーはそれぞれメリットデメリットがあり、車種(パワーや重量など)により選択を行っています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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