米国の自動車大手、GMとの提携拡大協議が中断したと伝えられるフランスの自動車大手、PSA(プジョーシトロエン)。同社が今度は、インド自動車大手のタタモーターズとの間で、提携交渉を進めていると報じられた。
これは11月14日、ドイツの経済紙、『manager magazin』の電子版が伝えたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「PSAのフィリップ・ヴァラン会長はGMとの提携拡大交渉に失敗した場合に備えて、別の選択肢を用意。それが、タタモーターズとの提携だ」と報じたのだ。
タタモーターズはインド財閥系のタタグループに属する自動車メーカー。もともと商用車が主力だが、2008年には英国のジャガー ランドローバーを傘下に収め、乗用車事業での知名度も引き上げた。世界市場での存在感をさらに強めたいタタモーターズにとって、PSAとの提携は「渡りに船」とも受け取れる。
一方、今回の報道を受けて、タタモーターズは一部メディアに「全く根拠のない話」とコメント。報道内容を否定している。