新型『アウトランダー』の開発キーワードは、安全・環境・上質であるという。
この中の安全をどのように実現したのか。三菱自動車工業執行役員プロダクトエグゼクティブの岡本金典氏は、「事故し難いクルマを目指すため、新開発の先進安全技術、e-Assistを採用しました。e-Assistは衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステムの3つの機能から構成されています」と説明する。
「クルマを運転中にヒヤリとする、その多くは長距離ドライブや夜間、悪天候における視界不良時に発生しがちです。そこで、三菱は安全な走りをアシストする機能、e-Assistを生み出したのです」と述べる。
具体的なヒヤリについて、関係者は3つ挙げる。まず、「脇見やよそ見などの不注意でヒヤリとした経験は97%以上です。このヒヤリを軽減するのがぶつからない機能、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)です」。これは、「前方のクルマとの距離を監視して、警報や自動ブレーキで衝突の回避や、衝突被害を軽減できます。ミリ波レーダーなので、雨天などの悪天候や夜間などの視界が悪い環境でもドライバーの安全な走りをアシストします」
次に、「高速道路での運転中、眠くなり危ない思いをした経験は、83%以上ありました。これを軽減するのが、はみ出さない機能、車線逸脱警報システム(LDW)です。フロントガラス情報に装着したカメラで、前方の車線を監視し、車線を外れると表示と警報音で注意を促します」
最後は、「高速道路での渋滞時に車間距離が詰まりすぎて、前のクルマにぶつかりそうになった経験は、88%以上。このヒヤリを軽減するのが、ついていく機能、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)です。先行車との距離や相対速度を監視して、設定した車間を保って、停止状態まで追従走行します。また、前のクルマがいなくなると、さらに先の前走車を自動で追従するものです」
岡本氏は、「三菱はこのぶつからない、はみ出さない、ついていく機能の先進安全技術e-Assistを搭載し、多くのヒヤリを軽減しました」と語った。