【アウディ A6ハイブリッド 試乗】胸がすく加速感を味わえるブーストモード…諸星陽一

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アウディ・A6ハイブリッド
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アウディが同社初となるハイブリッドカー『A6ハイブリッド』を発表した。システム的にはエンジン+モーター(発電機)のパラレルハイブリッド方式。駆動パターンは、エンジンのみ、エンジン+モーター、モーターのみ(EVモード)の3パターンだ。

発進時は低回転でも高トルクを発生するモーターを使いスムーズにスタート。途中エンジンが始動するが、始動タイミングは気をつけてないと分かりづらい。エンジンが始動すると基本的にはエンジンのみで走る状態になる。この切り替わりはよほど気をつけていないと分からない。じつにスムーズな切り替わりで、モーターからエンジンに駆動力のバトンが渡される。

A6ハイブリッドの回生機構には駆動時に使っているモーターを使用している。つまり、駆動時は充電ができない。これが『プリウス』などと異なる部分。プリウスようなシリーズパラレルハイブリッドと言われる方式は、駆動用バッテリーの容量が減ると走行中でも積極的に充電が行われるが、A6は減速時しか充電されない。私が試乗した際には、前に試乗した人がたっぷり電気を使ってしまったので、充電が十分ではなかった。しかし、充電受入性能の高いリチウムイオンバッテリーを搭載しているだけあって、減速時にブレーキを軽く踏むなど充電をうながす運転を心がけると、みるみるバッテリーの容量が増えていく。

ある程度バッテリーに電気がたまったところで、アクセルペダルを強く踏み込むとパワーメーターの針が時計回りに一気に振り切り、モーターがエンジンをアシストするブーストモードへと移行する。このブーストモード、じつに快感。突然過給器が回りだしたような強い加速を味わうことができる。

A6ハイブリッドはエンジン出力が211馬力、モーター出力が54馬力だ。モーターのトルクは210Nmにもなる。ブーストモードのパワフルさは、エンジンが1つ加わったような感覚。やみつきになりそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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