パリモーターショー12が開幕した。欧州メーカーを中心に、新型車、コンセプトカーが次々と披露されていく。
欧州危機を背景に、統一通貨ユーロの限界、ユーロ圏という地域体制の限界なども議論されている。こうしたなか、VWグループのマルティン・ヴィンターコルン会長の「欧州はひとつ。我々の心臓は欧州だ」というコメントのように、欧州における欧州メーカーの取り組みは経済全体を立て直すきっかけにつながっていく。
特にパリ市では、レンタル自転車「ヴェリブ」の普及、地下鉄の拡充や、パリ郊外を結ぶ路面電車「トラムウェイ」の整備など、脱自動車化が進む。自動車の存在価値や利用方法の変化が加速している。
欧州を代表するパリにおいて、自動車各社のアプローチは、世界の自動車市場の行方を示唆するものになる。