世界最大容量の光伝送、NTTやKDDIが相次いで成功

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大容量伝送技術(NTT)
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 日本電信電話(NTT)とフジクラ、北海道大学、デンマーク工科大学(DTU)は20日、12個のコア(光の通路)を持つ光ファイバ1本で毎秒1ペタ(1000テラ)ビットの超大容量データを52.4km伝送することに成功したことを発表した。

 毎秒1ペタビットという数値は、2時間のハイビジョン映画5000本を1秒間で伝送可能な速度にあたり、これまでの1本の光ファイバを用いた伝送性能として世界最高とのこと。

 コアをほぼ同心円状に配置した新しい構造の12コア-マルチコア光ファイバ、および入出力デバイスを開発し、各コアに高密度に波長多重可能なデジタルコヒーレント光伝送技術を適用した。コアの新しい配列により、従来課題であったコア間の光信号の漏れ(クロストーク)を低減させるなどして、コアあたりの伝送効率を、従来のマルチコア光ファイバ伝送と比較して、4倍以上に高密度化することに成功した。この結果、1コアあたり毎秒84.5テラビット伝送容量(= 1波長あたり380 Gbps容量x 222波長チャンネル)を実現し、12コアのマルチコア光ファイバ1本で総容量毎秒1.01ペタビット(=12 x 84.5テラビット)の信号を52.4kmにわたり伝送可能であることを実証した。

 またKDDI研究所、日本電気および古河電気工業は20日、従来の光ファイバ7芯に相当するマルチコア光ファイバとマルチコア光増幅器を用いた世界初の大洋横断級光伝送実験に成功し、長距離光ファイバ伝送における世界最大の通信容量を達成したことを発表した。

 コア間の干渉を最小限に抑えた7つの光の通路(コア)を持つマルチコア光ファイバとマルチコア光増幅器を用いて、伝送距離6,160km、総容量28テラビット/秒の光中継伝送実験を行い、良好な通信品質が得られることを確認。大洋横断級の伝送に成功すると同時に、通信容量と伝送距離の積で表される伝送能力指数の世界最高記録177ペタビット/秒・kmを達成した。

 これらの成果は、9月16日からオランダのアムステルダムで開催されている「光通信国際会議(ECOC2012)」において発表される予定。
《冨岡晶@RBB TODAY》

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