8月29日、ロシア・モスクワで「モスクワ・インターナショナル・オートモービル・サロン(モスクワモーターショー12)」が開幕する。
2012年には300万台規模にまで乗用車の市場が拡大すると見られているロシアだけに、世界各国から自動車メーカーがこぞって出展。日本からは、トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、三菱、スズキなどが参加。29日のプレスデーには、各社がプレスカンファレンスを行なう。
ルノー・日産連合は、2012年5月に発表したロシア国内大手のアフトワズ買収後、地元で初のショーとなる。その取り組みや戦略などにも注目が集まる。
トヨタのメインは『アルファード』。ホンダのメインは『CR-V』にASIMOなどとなる予定。
日系メーカーから発表される車両としては、同ショーで世界初公開となるマツダの『マツダ6』、日産の新型『アルメーラ』。ほか、シボレー(GM)の『コバルト』、オペルの『アストラセダン』など。新興市場ゆえに中小型のセダンタイプの初公開が目を引くが、いずれも幅広い国や地域で発売を予定しているグローバルモデルである。
加えて、モスクワモーターショーを特徴づけるのが、プレミアムブランドひしめく巨大会場だ。開幕初日には、メルセデスベンツ/スマートを皮切りに、ロールスロイス/MINI/BMW、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アウディといったブランドが、次々と同会場でカンファレンスを開催する予定。プレミアムカーの潜在顧客である一部の富裕層はこのモスクワに確実に存在し、そうしたターゲットを狙った各ブランドの出展には力が入る。