ピレリはベルギーGPから供給する新型ハードタイヤでドライバーは限界までプッシュできると確信する。
タイヤの温存がレース中の最重要課題となった観がある今年、ピレリのモータースポーツ部長ポール・ヘンベリーはドライバーにはスパのコースで、心置きなく飛ばしてもらいたいと期待する。
「タイヤの負担という点では、高速と強烈なGが多次元から影響を与える最も苛酷なサーキットですが、今回用意するハードとミディアムタイヤならスタートからフィニッシュまで全開プッシュしても大丈夫ですよ」
開幕7戦で優勝者7人という異常事態の原因のひとつはタイヤの特性にあったことは間違いなく、今年はシーズン終盤を迎えてもタイトル争いがオープンのままである可能性が高いとヘンベリーは認める。
「シーズンの前半はF1史上かつてないほどの接戦でしたが、果たして後半はどう展開するのでしょうか。夏休みを終えて、どのチームが一歩先んじるのかも興味深いですね。現状は特にフィールドの中間あたりがぎちぎちに詰まっていて、予断を許さない展開だと思います」